「来年こそは、あの熱気を現地で感じたい!」そう思って2026年箱根駅伝の計画を立て始めている方も多いのではないでしょうか。実は、駅伝ファンにとっての戦いは、レース当日よりもずっと前、ホテル予約の段階からすでに始まっています。
なんとなく「秋頃に予約すればいいかな?」と考えていると、気づいた時にはどこも満室ということが珍しくありません。この記事では、長年駅伝を追いかけてきた私が、往路ゴール周辺の宿を確保するための戦略とおすすめの旅館を紹介します。
2026年箱根駅伝のホテル予約はいつから始まる?
箱根駅伝の宿泊予約は、一般的な旅行とは全く異なるスケジュールで動いています。まずは敵を知ることから始めましょう。主な予約開始のタイミングは以下の3つです。
1. 1年前から予約可能な宿はある?
驚くかもしれませんが、一部の常連客や熱心なファンは、レースが終わった翌日の1月4日から次の予約を始めています。特に公式サイトや電話での直接予約では、1年前から受け付けている宿も存在します。
ネットの予約サイトにプランが出るのを待っていると、その間に「電話予約枠」で埋まってしまうこともあります。本気で狙うなら、2025年の年明け早々に行動を開始するのが一番確実な方法です。
2. 旅行代理店のツアー販売時期はいつ頃?
大手旅行代理店が企画する「箱根駅伝観戦ツアー」は、例年夏頃から秋にかけて情報が解禁されます。これらは観戦席や特典がついていることも多く、非常に人気があります。
7月から9月頃にはパンフレットやWebサイトで告知が始まることが多いです。各旅行会社のメールマガジンに登録して、発売開始の合図を見逃さないように準備しておきましょう。
3. 一般的なホテルの予約開始タイミング
多くのホテルや予約サイト(じゃらん、楽天トラベルなど)では、宿泊日の6ヶ月前または3ヶ月前から予約が始まります。つまり、7月か10月が大きな山場になります。
特に10月1日は、多くの宿が一斉に年末年始のプランを開放するタイミングと言われています。カレンダーに印をつけて、予約開始時刻と同時にアクセスするくらいの気合いが必要です。
予約開始時期の目安
| 予約方法 | 開始時期の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 直接電話・公式サイト | 1年前(1月〜) | 最も確実だが競争率も高い |
| 旅行代理店ツアー | 夏〜秋(7月〜9月) | 観戦特典などがつく場合がある |
| 一般予約サイト | 6ヶ月〜3ヶ月前 | 枠が少なく争奪戦になりやすい |
箱根駅伝の宿がすぐに埋まってしまう理由とは?
「たかが1つのイベントで、そんなに早く埋まるの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、箱根駅伝の日は、ただの観光シーズンとは訳が違います。
1. 大学関係者やOBが早めに確保するから
出場大学の選手、監督、サポートスタッフはもちろん、大学関係者や選手の家族が大挙して押し寄せます。彼らにとって宿の確保は、選手のコンディションに関わる最重要事項です。
大学によっては、何年も前から特定の宿を「定宿」として一棟借り切っているケースもあります。一般の旅行客が入り込む隙間は、私たちが思っている以上に狭いのです。
2. リピーターによる優先予約枠があるから
箱根の宿には「来年の予約をしてからチェックアウトする」という常連さんがたくさんいます。彼らにとって、箱根駅伝を現地で見ることは毎年の恒例行事なのです。
このように、表に出る前の「見えない予約」で半分以上の部屋が埋まっていることも珍しくありません。新規の予約枠が少ないのは、こうした背景があるからです。
3. 一般の初詣客と日程が重なるから
箱根神社への初詣客も重なるため、駅伝ファン以外の人たちとも部屋を取り合うことになります。お正月休みを温泉でゆっくり過ごしたい家族連れも多いですよね。
「駅伝を見る人」と「正月を過ごす人」がダブルで集中するのが1月2日と3日です。この異常な倍率を勝ち抜くには、やはり早めの行動しかありません。
往路ゴール地点の目の前にある「箱根ホテル」とは?
往路ゴールの芦ノ湖畔で、最も注目を集めるのが「箱根ホテル(富士屋ホテルレイクビューアネックス)」です。ここは立地があまりにも良すぎるため、特別な存在となっています。
1. 選手がゴールする瞬間を部屋から見られる?
このホテルの最大の魅力は、一部の客室やレストランからゴールの瞬間を目撃できることです。寒空の下で場所取りをすることなく、特等席で選手を迎えられるのは夢のような体験です。
テレビ中継で見える「あの景色」が、窓の外に広がっています。選手たちの息遣いまで聞こえてきそうな距離感は、一度味わうと病みつきになります。
2. 予約方法は抽選?それとも先着順?
このプラチナチケットを手に入れるのは至難の業です。多くの場合は抽選予約や、会員ランクに応じた優先予約で埋まってしまいます。
一般予約が開放されることもありますが、秒単位の争いになることは覚悟してください。もし予約が取れたら、それだけで1年の運を使い果たしたと言っても過言ではありません。
3. ランチビュッフェのみの利用はできる?
宿泊が無理でも、ランチビュッフェを利用するという裏技があります。ただし、ここも当日は大変な混雑になりますし、交通規制でたどり着くのも一苦労です。
事前に予約ができる場合もあるので、宿泊がダメだった場合の「プランB」として検討してみる価値はあります。美味しい食事と共に駅伝の雰囲気を味わうのも素敵ですね。
芦ノ湖周辺でおすすめの温泉旅館にはどこがある?
ゴール地点のすぐそばでなくても、芦ノ湖周辺には素晴らしい宿がたくさんあります。観戦後に冷えた体を温泉で温められる、おすすめの宿をいくつか紹介します。
1. 富士山と湖を望む「小田急 山のホテル」の魅力
岩崎小彌太男爵の別邸跡に建つ、クラシカルで格調高いホテルです。広大な庭園と、そこから望む富士山と芦ノ湖の景色は圧巻の一言に尽きます。
ゴール地点からは少し離れていますが、その分、喧騒を離れて静かに過ごせます。歴史あるリゾートホテルで、駅伝の余韻に浸る大人の時間は格別です。
2. 絶景露天風呂が自慢の「龍宮殿」
芦ノ湖にせり出すように建つ、純和風の建物が特徴的な宿です。ここの露天風呂からは、富士山と湖を一望できる絶景が広がっています。
建物自体が国の登録有形文化財に指定されており、建築美も楽しめます。和の風情を感じながら、駅伝の興奮を落ち着かせるにはぴったりの場所です。
3. アットホームな雰囲気が人気の「夕霧荘」
箱根神社のすぐ近くにあり、ゴール地点へのアクセスも良好な温泉旅館です。アットホームなおもてなしと、季節の食材を使った料理に定評があります。
比較的リーズナブルで、家族連れやグループでの利用にも向いています。観戦スポットまでの移動が楽なのも、寒い冬には嬉しいポイントですね。
おすすめ旅館の特徴比較
- 小田急 山のホテル
- 雰囲気:クラシカル・豪華
- おすすめ:静かに過ごしたい人
- 龍宮殿
- 雰囲気:純和風・絶景
- おすすめ:温泉と景色重視の人
- 夕霧荘
- 雰囲気:アットホーム
- おすすめ:ゴールへの近さ重視の人
予約競争に勝つための具体的なコツとは?
ただ待っているだけでは、箱根駅伝の宿は取れません。少しの手間と工夫で、予約できる確率はぐっと上がります。
1. 各ホテルの公式サイトをこまめにチェックする
大手予約サイトに情報が出る前に、公式サイトで予約が始まっていることがよくあります。手数料がかからない分、ホテル側も公式サイトを優先することがあるからです。
ブックマークしておき、週に一度はチェックする習慣をつけましょう。「空室が出ました」というニュースが、ひっそりと更新されているかもしれません。
2. 旅行会社のメールマガジンに登録しておく
JTBや近畿日本ツーリストなどの大手旅行会社は、駅伝観戦プランを持っています。これらの発売情報は、メルマガ会員にいち早く届くことが多いです。
発売日がわかっていれば、その日の予定を空けてパソコンの前で待機できます。情報の早さが勝負の分かれ目になります。
3. 直接電話をして予約可能か問い合わせてみる
アナログですが、実はこれが一番効果的だったりします。ネット上では「満室」となっていても、電話なら調整してくれる場合があるからです。
「キャンセル待ちはできますか?」と聞いてみるのも良いでしょう。熱意を伝えれば、空きが出た時に優先的に連絡をくれる親切な宿もあります。
直前のキャンセル待ちを狙うことはできる?
秋になっても予約が取れなかったとしても、諦めるのはまだ早いです。実は、直前になってポロっと空きが出ることが意外と多いのです。
1. キャンセルが出やすい時期はいつ?
狙い目は、キャンセル料が発生し始める「宿泊日の2週間前」あたりです。とりあえず予約していた人たちが、予定を確定させて不要な予約を手放すタイミングだからです。
また、12月10日前後の「チームエントリー発表」の時期も動きます。応援する大学が出場できるかどうかが確定するため、宿のキャンセルや変更が発生しやすくなります。
2. 予約サイトと電話、どちらが確実?
キャンセルが出た瞬間、タイムラグなしで予約できるのは電話です。予約サイトのシステムに反映されるまでには、どうしても数十分から数時間の遅れが生じます。
「満室覚悟で電話してみたら、たった今キャンセルが出たと言われた」というラッキーな話もよく聞きます。ダメ元で電話してみる勇気が大切です。
3. 諦めずに当日までチェックするメリット
体調不良や急な仕事で、直前にキャンセルせざるを得ない人は必ずいます。極端な話、当日の朝に空きが出ることもゼロではありません。
最近はスマホで簡単に空室状況が見られます。移動中の電車の中などでこまめにチェックしていると、奇跡的に空室を見つけられるかもしれません。
箱根エリアが満室の場合の穴場スポットは?
箱根の宿が全滅でも、観戦を諦める必要はありません。少し視野を広げれば、予約が取りやすいエリアはまだ残っています。
1. アクセスが良い「小田原駅」周辺のホテル
箱根登山鉄道やバスの起点となる小田原駅周辺は、意外と狙い目です。ビジネスホテルが多く、箱根の温泉旅館に比べれば予約も取りやすく、料金も安く済みます。
朝早く出発すれば、ゴール地点や沿道での観戦には十分間に合います。夜は小田原の美味しい海鮮料理を楽しむのも良いプランですね。
2. 温泉も楽しめる「湯河原エリア」の宿
箱根の隣にある湯河原温泉も、検討する価値があります。箱根ほど混雑しておらず、静かに温泉情緒を楽しめる穴場エリアです。
湯河原から箱根へのアクセスは、バスやタクシーを使えばそれほど遠くありません。むしろ、混雑する小田原経由を避けられるルートもあります。
3. バスでのアクセスが便利な「御殿場エリア」
芦ノ湖の反対側、御殿場エリアもおすすめです。アウトレットモール周辺にはホテルが多く、車やバスでのアクセスなら芦ノ湖まで比較的スムーズに行けます。
特に車で移動する場合、小田原側からの渋滞を回避できるメリットがあります。富士山を間近に見ながらの滞在も素敵ですよ。
おすすめの穴場エリア
- 小田原駅周辺
- メリット:電車アクセス最強、飲食店多い
- 湯河原エリア
- メリット:温泉あり、比較的静か
- 御殿場エリア
- メリット:車アクセス良、アウトレットあり
箱根駅伝期間中の宿泊料金の相場は?
覚悟しておかなければならないのが、宿泊料金の高騰です。お正月料金プラス「駅伝プレミアム」がついていると考えましょう。
1. 通常期と比べてどれくらい高くなる?
一般的に、通常期の2倍から3倍の料金設定になることが多いです。普段は1泊2万円の宿が、この日だけは5万円、6万円になることも珍しくありません。
これは需要と供給の関係で仕方がないことです。「高いからやめよう」と迷っている間に、その部屋は他の誰かに取られてしまいます。
2. コース料理付きプランの値段の目安
1泊2食付きの温泉旅館の場合、一人あたり3万円から5万円以上は見ておいた方が良いでしょう。ハイクラスな宿なら10万円を超えることもあります。
お正月らしい豪華な特別料理が出ることも多いです。年に一度の贅沢と割り切って、予算を多めに組んでおくことをおすすめします。
3. 少しでも安く泊まるための方法は?
費用を抑えたいなら、「素泊まり(食事なし)」のプランを探すのが一番です。食事は近くのコンビニやレストランで済ませれば、宿泊費を大幅に節約できます。
また、先ほど紹介した小田原のビジネスホテルを利用するのも手です。温泉情緒は薄れますが、観戦がメインなら割り切って選ぶのも賢い選択です。
往路ゴール付近で観戦する際のポイントは?
宿が無事に取れたら、次は当日の観戦計画です。特にゴール付近は交通規制や混雑が激しいので、事前のシミュレーションが欠かせません。
1. 交通規制が始まる時間はいつ?
1月2日の午後からは、芦ノ湖周辺で大規模な交通規制が行われます。車はもちろん、路線バスも迂回ルートになったり運休したりします。
一般車両はゴール地点付近に入れないと考えた方が無難です。宿の人に、当日の規制状況や送迎バスの運行について詳しく聞いておきましょう。
2. 選手が通過する時間の目安は?
往路の優勝チームがゴールするのは、だいたい13時30分前後です。しかし、良い場所で見るためには、遅くとも1時間前の12時30分には現地に着いていたいところです。
ゴール直前は人が何重にも重なります。背の低い方や子供連れの場合は、少し手前の沿道の方が選手をしっかり見られるかもしれません。
3. 厳しい寒さを防ぐための服装と持ち物
標高の高い箱根の寒さは、平地とは比べものになりません。じっと待っていると、体の芯まで冷え切ってしまいます。
厚手のダウンコートはもちろん、手袋、マフラー、耳当ては必須です。靴用のカイロや温かい飲み物を入れた水筒も、忘れずに持っていきましょう。
寒さ対策チェックリスト
- 厚手のダウンジャケット・コート
- 手袋・マフラー・ニット帽
- 使い捨てカイロ(貼るタイプ・靴用)
- 温かい飲み物(魔法瓶)
- 足元が冷えない厚手の靴下
宿泊せずに日帰りで応援に行く場合の注意点は?
どうしても宿が取れなかった場合、日帰りでの強行軍になります。かなりハードな1日になりますが、それでも行く価値はあります。
1. 帰りのバスや海賊船の混雑状況
一番の難関は「帰り」です。レース終了後、観客が一斉に帰路につくため、バス乗り場や海賊船乗り場には長蛇の列ができます。
小田原駅行きのバスに乗るのに2時間待ち、なんてこともザラにあります。トイレを済ませておき、防寒対策を万全にして列に並ぶ覚悟が必要です。
2. 駐車場は確保できるのか?
ゴール付近の駐車場は、朝の早い段階で満車になります。また、交通規制で出庫できなくなる時間帯もあるため、車での接近はリスクが高いです。
少し離れた場所に停めてバスで移動する「パーク&ライド」が無難です。それでも、帰りの渋滞に巻き込まれる可能性は高いでしょう。
3. 近くで休憩できるカフェやレストラン
冷えた体を温めようにも、近くのカフェやレストランも満席状態が続きます。予約なしで入れるお店を探して歩き回るのは、体力を消耗するだけです。
軽食や飲み物は持参し、どこか風をよけられる場所でサッと食べるのが現実的です。温かいお店に入れるのは、小田原駅に戻ってからだと思った方が良いでしょう。
おわりに
2026年の箱根駅伝を現地で観戦するためには、まさに「準備」がすべてです。1年前からの情報収集、予約開始日のチェック、そしてもしもの時のキャンセル待ち戦略。これらを駆使することで、あの感動のゴールシーンを目の当たりにするチャンスは確実に広がります。
たとえゴール付近の宿が取れなくても、小田原や周辺エリアをうまく活用すれば十分楽しめます。テレビ画面越しでは伝わらない、選手の息遣いや沿道の熱気を肌で感じる体験は、一生の思い出になるはずです。しっかりと作戦を立てて、最高のお正月を迎えてくださいね。

